PvP対戦・GOバトルリーグのCP制限となるスーパーリーグ・ハイパーリーグのおすすめポケモンランキング上位には「クレセリア」「ギラティナ(アナザー)」「トリデプス」「マリルリ」など攻撃力は低く防御力とHPの高いポケモンが紹介されています。
ジムバトルやレイドバトルでは攻撃力重視だったのに、なぜトレーナーバトルでは防御力やHP重視なのか? そういう疑問がでてきますよね。
トレーナーバトルで防御力やHPの高いポケモンが強くなる理由を解説します。
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CPの計算方法に要因がある
大きな要因のひとつとして、ポケモンGOにおけるCPの計算方法にあります。
CPの計算式
ポケモンGOの「CP計算式」はポケモン固有の種族値と個体値をもとに以下となります。
防御力とHPだけにルート(√)計算されているところがポイントです。防御力とHPはそもそもの値より低い数値がベースとなって計算されていることになります。
CPは攻撃力重視の値である
これにより、CPの数値は攻撃種族値偏重の値となっています。
例として、以下2パターンのステータス(種族値)を持ったポケモンが存在したとして CP を比較してみます。合計値は単純に攻撃と防御とHPの各種族値を合計した数値です。
ポケモン | 攻撃 | 防御 | HP | 合計値 |
---|---|---|---|---|
A | 100 | 200 | 200 | 500 |
B | 300 | 100 | 100 | 500 |
各ステータスの合計値は全く同じなのにも関わらず、CPは攻撃種族値の高い「ポケモンB」のほうが 1000 も高い値となりました。
ダメージ量は攻撃力と防御力均等の評価である
「CPが高いポケモンは強い」という見方をしがちですが、ダメージ量を見ると攻撃力と防御力どちらかに偏重しているわけではありません。
ダメージ量の計算式
ポケモンGOで攻撃をしたときの与える/受けるダメージ量の計算式を見てみます。
攻撃力とわざの威力は攻撃側の値が、防御力は攻撃を受ける側のステータスです。各種倍率は、タイプ相性による効果やバフ・デバフなどの効果です。
この計算式を見ると、攻撃力や防御力どちらかにルート計算や倍率をかけるような式とはなっていません。
そのため、ダメージ量はCP計算式のように攻撃力の高いほうが有利な数値になるなどそのようなことはなく、どちらも平等な評価数値となっています。
実際のダメージ量を計算してみる
CP計算式でご紹介した、ポケモンA/ポケモンB同士がバトルしたときのダメージ量を計算してみます。ここではわかりやすくするために「わざの威力は両方とも100」「倍率は何もなし」とします。
わざの出るタイミングが全く同じとしてノーガードの打ち合いをしたとすると、ポケモンAは3回目の攻撃でHPがゼロになりますが、ポケモンBは2回目の攻撃でHPがゼロになります。
ポケモンBのほうが CPが1000も高いのに、同じ状況でバトルをするとポケモンBが余裕で負けてしまうという状況になります!
防御力とHPはどちらが重要なのか
ここで次に気になるのは、では「防御力とHPはどちらを重視すればよいのか」ということです。
防御力とHPの合計値が同じポケモンでダメージ量を計算してみる
防御力とHPどちらが重要かを確認するため、攻撃力と合計値は同じで防御力とHPが異なる以下ポケモンでダメージ量を計算してみます。
ポケモン | 攻撃 | 防御 | HP | 合計値 |
---|---|---|---|---|
C | 100 | 300 | 100 | 500 |
D | 100 | 100 | 300 | 500 |
計算式の条件は前回と同じで「わざの威力は両方とも100」「倍率は何もなし」とします。
こちらもわざの出るタイミングが全く同じとしてノーガードの打ち合いをしたとすると、ポケモンC/ポケモンDともに6回目の攻撃でHPがゼロになります。
単純な状況下でのシミュレーションですが、防御力とHPどちらかの優位性はそれほどなく、どちらも均等で同じような評価であると言えます。
「CP制限」のバトルだと防御/HPの高いほうが総合力が上となる
これまで見たきてように、CPは攻撃力偏重の数値を示しています。
そのため、CP が同じでも攻撃種族値の割合が高いポケモンほど、「攻撃+防御+HP」の総合力は低い(≒弱い)というのが結果です。
CP制限のある「スーパーリーグ」「ハイパーリーグ」は攻撃力が低く防御力とHPが高いポケモンを選ぶ
CP制限のあるバトルで相手の攻撃回数に耐えてダメージを与えていくには、攻撃力が低く防御力とHPが高いポケモンのほうが有利です。
そのため、そのようなステータスになっているポケモンを探して CP上限いっぱいまで強化して選出するこで、戦いを有利に進めることができます。
厳密に言えば個体値も「攻撃/防御/HP」が「0/15/15」のポケモンが最適なのですが、ここまでくると誤差の範囲なので、最初は重要視しなくても良いと思います!
バトルの時間制限に注意
ただし、いくら防御力とHPが高いポケモンをと言っても、相手に十分なダメージを与えることができず4分(240秒)経てば時間切れになります。
時間切れや与えるダメージ量を考えると、攻撃面もバランス良く考えていかなければなりません。
そのため耐久力だけで考えると「ハピナス」がスーパーリーグではトップですが攻撃性能が低すぎて選出されることはほぼありません。
CP無制限の「マスターリーグ」もCPに惑わされずポケモンを選ぶ
ひとつ補足すると、「マスターリーグはCP無制限だから、CPは高ければ高いほうが良い」というのも注意が必要です。
これまで紹介したように、種族値だけ見て一番優位に立てるポケモンは「攻撃+防御+HP」の総合力が高いポケモンです。
CP は攻撃力偏重の数値ですから、そこに惑わされず総合ステータスの高いポケモンを強化して選出していきましょう!
技の違いやタイプの相性で簡単にいかないこともアリ
ここまで、ポケモン選出は「攻撃+防御+HP の総合力が高いポケモンが有利」と説明しましたが、そう簡単にはいかないのがポケモン対戦のおもしろいところです。
技の威力とゲージ増加速度の違い、お互いのタイプ相性によるダメージ量の違い、バフ効果による技威力の倍率アップなどステータスのちょっとした違いが吹き飛んでしまうような要素はたくさんあります。
また人それぞれスタイルがありますから、「オレは速攻型で攻撃重視でいくんじゃ〜」とか「一撃必殺の大ダメージを食らわして勝つのがきもちいいんじゃ〜」という方は、この記事は参考程度にしてください(笑)
まずはポケモンGOを楽しみ、PvPバトルを楽しんでいきましょう〜
仮想バトルがスペシャル技オンリー
防御HPよりの個体値が極端すぎる(多くても各々最大16)
以上より全くあてにならない